人事担当者のための採用コスト削減・採用業務効率化を支援するマガジン
少子高齢化が進む日本では働き手不足が日々深刻化しています。人材不足を解消するために、正社員だけではなくパートやアルバイト、派遣スタッフなど非正規社員を採用する企業が増えてきました。
しかし、パートやアルバイトの採用活動中に「応募があっても面接に来ない」「応募者と連絡が取れない」「面接当日に現れない」など、応募者のドタキャンやすっぽかし行為にお悩みの人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、採用の歩留まり改善、すなわちパートやアルバイト、派遣応募者が面接実施にまで至らない理由を分析し、面接実施率を高め採用数を確保するためのコツについてご紹介します。
パートやアルバイトの応募者が面接に来ない理由は様々です。採用担当者として、それらの理由をしっかりと理解した上で対策を講じ、面接実施率を上げる方法を検討する必要があります。
ここでは、パートやアルバイトの応募者が面接にまで至らないケースの理由を見ていきましょう。
パートやアルバイトの応募者が面接日程の設定まで至らない心理として、次の状況が考えられます。
最近は、電話などで問い合わせして求人募集に応募するスタイルではなく、求人媒体のアプリやWebから応募するケースがほとんどです。
Webの応募フォームがとても複雑で長い場合や必要な情報の入力が煩雑な場合には、面倒に感じてしまう応募者が増えてしまいがちです。
応募者から敬遠されないためにも、採用担当者は、応募フォームの可能な限り簡素化や必要な情報の最小限化を検討し、応募者にとって簡単かつスムーズな手続きになるように意識した方がいいでしょう。
採用担当者からの連絡が遅い場合、応募者は他の求人に興味を持つ可能性があります。
例えば、単純に業務過多による返信対応が遅くなってしまったり、夜間や休日に応募が来ている人に関しては返信が翌日以降になってしまったりすると、他の求人募集に流れてしまう可能性が高まるでしょう。
応募者の応募に対する返信対応のスピード感を高めるためには、応募者への連絡方法や連絡先をメールに記載するなど明確にすることをはじめ、返信のスケジュールなどのルール作りが大切です。
面接に至らない理由の一つとして、応募者が採用担当者からの連絡に気づかずに意図せず放置してしまうケースがあります。
例えば、採用担当者からのメールが迷惑メールボックスに入っていたり、知らない電話番号からの着信に応答しなかったりすることが考えられるでしょう。
このような事態を回避するためにも、採用担当者は、複数の連絡手段を用意することが大切です。
応募者に対してどのような連絡手段を使ってコンタクトを取るかを募集要項や自動返信メールに注意書きとして記載しておくと連絡の行き違いを防げます。
応募者の中には知らない電話番号からの着信に躊躇するケースもあります。電話で折り返す際はSMS(ショートメッセージ)を活用するなど、自分の身元を明らかにするよう工夫しましょう。
面接日程の調整が煩雑な場合や応募者のスケジュールと合わせるのが難しい場合は、応募者が面接を辞退してしまう可能性があります。
採用担当者は、面接日程の調整をスムーズに行うために、複数の候補日を用意したり、面接日程の提案を早めに行ったりなど、応募者の都合を最大限尊重するように配慮することが大切です。
応募者との面接日時の設定ができたとしても、当日面接に来ないケースも少なくありません。ここでは、応募者が面接の設定まで至ったものの辞退やドタキャンされてしまう主な理由をご紹介します。
応募者が面接をドタキャンする理由として最も多いのが、他の企業から採用されるケースです。応募者の多くは、複数の求人募集に応募しています。
そのため、他の企業から採用された場合には、面接の設定まで進んでいても辞退することが少なくありません。志望度合いに関係なく、早く合格が出た企業に入社を決断するケースが多いのです。
応募者やその家族に急な不幸や病気が発生した場合も、面接を辞退しなければならない理由の一つです。自分や家族の健康や家庭の事情を優先する方が多く、面接をキャンセルする場合もあり得ます。
応募者自身が、求人募集に応募後に業界や企業に対するリサーチをした結果、求人募集に対する興味関心が薄れたことも挙げられます。
例えば、募集した業界や応募先に対する悪い口コミを見つけてしまうなどして、応募を取り消すケースも少なくありません。
面接当日に天候が悪化した場合や面接会場が遠くて交通手段が不便な場合には、応募者が面接を辞退するケースも考えられます。
面接には行くつもりでいたけれど、何らかの理由で気持ちの変化が生じるケースも少なくありません。交通の不便さや悪天候などが応募者の気持ちに大きな影響を与えることもあります。
ここからは、パートやアルバイトの面接率を高めるために実践したい6つの対策法をご紹介します。
面接率を高めるためには、まず求人募集に対する応募スキームを簡潔にすることを徹底してください。応募スキームを簡潔化するために実践したい方法は次の2つです。
履歴書不要にすることで、応募に対するハードルが下がり、より多くの人たちからの応募が期待できます。
履歴書を不要にすることは、採用にかかる時間を短縮できるため、採用側にとても大きなメリットがあります。
応募する際の入力フォームの内容が膨大だと、応募に対するハードルが一気に高くなってしまいます。そのため、企業とのファーストコンタクトとなる応募フォームは、なるべくシンプルな内容に絞るのがおすすめです。
応募フォームに入れ込むべき内容
最低限でも上記の内容を盛り込んでおけば、応募者とやり取りできます。応募の手続きをスムーズにして、応募者が面接に進みやすい仕組みづくりを意識してください。
応募者からの問い合わせや連絡に対して、迅速かつ丁寧に対応することも面接率を高めるために重要です。
応募者の関心を持続させ、面接の意欲を高めるためにも、なるべく早いタイミングでレスポンスを意識する必要があります。
スピーディーに対応するためには、応募後の流れや面接までに準備すべきものなど、応募者に対して伝えるべき情報を明らかにし、マニュアル化することも大切です。
スピーディーな対応はもちろん、応募者に対して丁寧な対応を心がけることも大切なポイントです。
応募者は、採用担当者が思う以上に、採用側の態度や言葉遣いを注意深くチェックしています。応募者の立場に立って丁寧で、かつ親切な対応を意識してください。
ピンポイントの日時を指定したり、候補日時の数が少なかったりすると、応募者の中には辞退してしまう方が出てきかねません。応募者の空いている日時でなかった場合は、その時点で面接に行くことを諦めてしまう可能性もあります。
そのような事態を避けるためにも、面接日の候補日時をいくつか提示し、応募者の都合に合わせた面接日程を調整することが大切です。面接に参加しやすい環境を整えましょう。
応募者の希望を尊重しながら柔軟な対応をすることで、応募者の面接に臨む意欲を高めてください。
応募者への連絡や面接の日時・場所などの情報がきちんと伝わっているかを確認することも大切です。面接当日を迎える前に確認の連絡を入れることで、応募者の不安を解消し、面接への参加率を高められます。
メールで連絡しても返信がない場合は電話を、さらに電話をしても繋がらない場合は留守電やSMSを駆使して、面接日時がきちんと伝わっているか確認するのがおすすめです。
コロナウイルスの流行や働き方改革などの影響から、オンライン面接を実施する企業も年々増加しています。
オンライン面接を実施することで、応募者の交通費や移動の手間を減らし、面接への参加率を高められます。さらに、面接の場所や時間の制限や制約がなくなるため、応募者の都合に合わせて面接を実施することが可能です。
せっかく応募者が集まったのに、ドタキャンや辞退する方が多いと、人材を採用できないだけでなく、採用コストばかりがかさんでしまうため、企業にとって大きな痛手となりかねません。そこで活用したいのが、人材採用に有効なWEBツールの活用です。
なかでも、最近注目を集めているのが、候補者の面接をオンラインで録画し、後で再生・評価できる「録画面接ツール」です。
ここからは、録画面接ツールを活用するメリットについて詳しくご紹介します。
録画面接ツールを活用するメリットの一つに、採用フローの工程を削減できることが挙げられます。
従来のオフライン面接(対面面接)の場合は、日程の調整をするために応募者と企業とのやり取りが必要でした。
特に、メールでのやり取りは、返信対応が遅かったり、メールに気づかなかったりするなど、日程調整をするだけでも、やり取りが非常に煩雑になりがちなのがデメリットだったのです。
しかし、録画面接ツールを活用すれば、メールや電話でのやり取りは必要ありません。応募者にとっても、やり取りを簡素化できるだけでなく、採用担当者側にとっても採用工数を削減できることなどが大きなメリットです。
録画面接ツールでは、履歴書などの書類を送付する必要がありません。応募者は、企業側が事前に設定した質問に対して動画を録画して回答するため、何か書類を送る必要がないのです。
簡単な質問に答える様子を撮影するだけでいいため、スマホさえあれば誰でも簡単に応募できます。
録画面接ツールの活用によって、時間や場所に制限されることなく、面接対応が可能です。
録画面接ツールを活用することで、自宅だけでなく、外出先など、スマホやパソコンさえあればいつでもどこからでも面接応募できるのが特徴です。それ以外にも撮り直しが可能など応募者にとってのメリットを伝えることが実施率を上げる為に重要です。また、採用担当者のリモートワークにも対応できるため、自由な働き方を実現できるでしょう。
録画面接ツールを導入することで、夜間や休日も応募ができます。日中忙しい方でも、夜の落ち着いたスキマ時間を使って動画を録画して送信するだけで面接応募が可能です。
企業にとっても、夜間や休日の応募者層など取りこぼすことなく、一人でも多くの応募者を募れるでしょう。
そのほかにも、動画面接ツールを導入するメリットは少なくありません。
企業側は、採用サイトや求人媒体の受付完了メールに質問テンプレートを設置するだけで済みます。
面接の日程調整や面接官の準備、面接内容のチェックなど、従来の面接にかかる業務を大幅に削減できます。録画面接ツールを使うことで、面接官や採用担当者の負担を軽減し、時間を節約することが可能です。
録画面接ツールを活用することで、面接後に録画された内容を再確認し、選考結果を素早く判断できます。採用しないと判断した応募者の面接対応に掛ける時間を削減できるため、採用プロセスを迅速に進められます。
優秀な人材を素早く選考し、スピーディーな採用を実現することが可能です。
従来の面接では面接官の移動費や会場費などのコストがかかりましたが、録画面接ツールを活用することで、採用コストを大幅に削減できます。面接の予定調整や面接後の評価をオンラインで行うことで採用プロセス全体の効率化が図られますし、面接官にかかる人件費も削減できるため、大幅な採用コスト削減を実現できるでしょう。
採用コストの削減方法については、パート・アルバイトの採用コストを削減するための5つの方法でも詳しくご紹介しております。
パートやアルバイトの面接率を高めるためにおすすめなのが、動画選考ツールの「ITSUMEN」です。
ITSUMENの特徴
ISTUMENは、事前に企業側で設定した質問に対して、動画回答・テキスト回答・選択回答など様々なスタイルで回答できるため、面接にかかる工数を大幅に削減できます。応募から面接まで対応できるため、応募者の離脱防止に繋がるでしょう。
また、録画面接ツールのITSUMENなら、応募者管理もできます。そのため、簡易的な採用管理システムとしても代用できるため、人材派遣会社等、大量応募の対応にも最適です。
アカウント開設費用や初期費用も無料で導入できるだけでなく、月額定額制で利用できるのもうれしいポイントです。興味のある方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
近年の労働市場の厳しさや求職者の選択肢の多さにより、パートやアルバイト応募者が面接に至らない理由が増えています。スムーズな採用活動を実現するためにも、求人広告や面接前の事前連絡などの対応策を見直すなど、人材確保の基盤を構築することが大切です。
アルバイトの面接率を高めるためには、録画面接ツールの導入をおすすめします。業務効率や企業の競争力を高めるためにも非常に有効なツールですので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。