Appleの「サーチアド」について

Appleの「サーチアド」について

Search Ads(サーチアド)とは?

 

1. Search Ads(サーチアド)とは?

Appleが提供しているAppストア内に広告が出せるプラットフォームです。
日本では2018年8月から提供が始まったサービスになります。

ユーザーが検索した単語が広告に設定したキーワードの場合、検索結果ページ上部に広告が表示されます。
例えば、ユーザーが「ゲーム」と検索した場合。
「ゲーム」というキーワードで登録されている広告が検索結果ページの最上部に1つ表示されます。

当たり前ですがAppストア内に表示される広告のため、iOSアプリのみ出稿可能となっています。

 


2. この広告の特徴など

■Appストアの検索結果ページの一番上に広告が出せる

ユーザーが検索したキーワードに当てはまる広告が検索結果ページで広告として表示されるので、まさに今ユーザーがほしいと思っているタイミングで広告が表示されることになります。
そのため、効果が非常に高いことが特徴で、Appleの情報によるとSearch Adsでの平均コンバージョン率はなんと50%にも上るそうです。
※米国のSearch Adsに関するデータ(2017年)

また、表示形式もストアの検索結果一覧で表示されるものとほとんど変わりがなく、

・広告は背景色が青くなる
・広告であることを示す「Ad」が入る

…この2点が大きく違う点になります。

 
■広告を作る手間が省ける
広告を作る手間が省ける

広告として表示される画像や紹介文などは、Appストアに登録されている情報から自動的に引っ張って作成してくれます。
参考として弊社のアプリで表示のされ方を見てみました。
3種類用意されていて、このどれかの形で検索結果の一番上に表示されることになります。
わざわざ広告用に素材などを別途用意する必要がないのは手間が省けて便利ですし、全然違う画像が表示されるトラブルも減るのでいいですね。

 
逆に言うと、広告として使われるので、ストア上に登録されている文章や画像は適切なものにしておく必要があります。
基本的には問題ないと思いますが、必要に応じて紹介文などはアップデートしておきたいところです。

 


3. 各プランの違いについて

■Search Ads Advanced

出稿するにあたって細かいターゲティングの設定が可能なプランです。
キーワードは完全一致と部分一致から選べたり、年齢、性別、地域などの他に特定の日にちや時間帯を設定することもできます。
細く設定することで、ターゲットにしているユーザーたちを上手く狙うこともできそうですね。

広告費用はCPC(クリック単価)になります。予算上限はありません。
ただ、どうしても人気のキーワードは単価が高騰してしまいCPIに見合わなくなる可能性がありますので、安めのキーワードと合わせて上手く調整していくことが必須です。
詳しいレポート機能もついているので、広告運用に慣れている人やしっかり管理したい人はこちらのプランがよさそうです。

 
■Search Ads Basic

こちらは個人や小規模な企業向けのプランといったところでしょうか。
予算とCPI、配信国を設定するだけで、目標にあわせて自動で流してもらえます。
簡単に始められるのがメリットで、広告費用はCPI(インストール単価)になりますので無駄が少ないです。
ただし、Advancedと違い、

・予算上限がある
・キーワードなどの設定ができない

…など制限があります。

 
キーワードの設定などができないため、なかなか思うように配信できない可能性もあります。
ですが、自動である程度いい感じに配信してくれるので広告の知識がない方はこちらのプランが有り難いかもしれません。
レポート機能はBasicにもありますが、Advancedよりも簡易的なものになっているようです。

 


4. 小ネタ

小ネタ

Search Adsでキーワード設定をするときに、そのキーワードのAppストア内での検索ボリュームを見ることができます。
ざっくりとしたものではありますが、どういったキーワードでどのくらい検索されているのかがわかります。

試しに「アクション」で検索するとこのように表示されます。
なかなか貴重な情報なので、ぜひASO設定時など参考にしてみてください。