ITPがもたらした影響とは

 

ITPとは何か?

ITPとはIntelligent Tracking Preventionの略でiOS11以降、Safariに標準装備された機能です。

2017年にAppleの開発者向けカンファレンスで初めて発表され、同年9月のiOS11から実装されたプライバシー保護、セキュリティ強化を目的とした機能です。 iOS11よりITP1.0が標準装備され、2018年9月にはITP2.0がリリースされIOS12以降のSafariに標準装備されたトラッキング防止機能です。(iOS12をインストールしなければiOS11ユーザーはITP1.0のまま)

ITP1.0ではこの機能が有効になっているSafariブラウザ上では、サイトを横断して情報を取得していると判断されたドメインのCookie(3rd party Cookie)が24時間で無効になるという制御がされていましたが、ITP2.0になるとよりプライバシー保護を重視した変更が加えられています。


▼ITP2.0における主な変更点

・サイトを横断して情報を取得していると判断されたドメインのCookieは即時無効
ITP1.0では3rd party Cookieの利用について24時間は許されていましたが追跡機能を持つと判断されたドメインのCookieは、即時無効とされ、デバイスの追跡技術を徹底して排除します。

・パスワードの安全性強化
安全強度の高いパスワードの自動生成やユーザーの同一パスワードの使い回しを避けさせる機能が追加されました。

・Cookieによる追跡をブロック
FirefoxやChromeのトラッキング防止機能のように、ITP 2.0ではWebサイトがユーザーのCookieを取得する際、警告が表示され、ユーザーはWebサイトのCookie取得を許可するか選択できます。
これまでGoogleやFacebookを毎日使うユーザーは、追跡機能が永続的に維持され、トラフィックはITPの影響を受けませんでした。しかし、今回のITP 2.0においては、GoogleやFacebookの追跡機能でさえも、ポップアップの警告文と共に追跡がブロックされてしまいます。

このように、WEBサイトを閲覧していて、そのサイト自身が発行するCookie(1st Party Cookie)は無効とされません(ログインIDやPASSなど)がサイトから見た第三者が発行したCookie(各広告事業者など)はITP2.0の場合、即時無効とする等、ユーザーのプライバシーを守るための機能が強化され、Cookieを利用するサービスなどには影響が大きくなっています。

※Cookieとは?
Cookieとは、WEBブラウザ(safariやchrome等)に蓄積された情報を指します。WEBサイト側のサーバーがブラウザを通じてユーザーのコンピュータに一時的にデータを書き込み、保存をする仕組みです。
Cookieが発行されることで、サイトを閲覧する際に、過去の閲覧履歴を踏まえてページを最適化して閲覧できたり、ログイン認証を簡略化できたりもします。
DSPなどの、広告配信はこのCookie情報から個人情報を入手して配信を行っています。
Cookieは2種類に分からており、1st Party Cookieと3rd Party Cookieに分かれています。

※1st Party Cookieとは?
ユーザーがアクセスしているWEBサイトのドメインから直接発行されたCookieを指します。 1st Party Cookieはドメインをまたいでの利用はできません。

※3rd Party Cookieとは?
ユーザーがアクセスしているWEBサイトのドメイン以外のドメインから発行されるCookieを指します。 3rd Party Cookieはドメインをまたいだ使用ができます。


ITPによる影響とは?

ITPによる影響はWEB広告においてどのような影響が考えられるのでしょうか。 ITPは、Cookieの利用を制限するものになります。サイトを横断して情報を取得していると判断されたドメインのCookie(3rd party Cookie)が即時無効とされますので、3rd party Cookieを利用した広告が特に大きく影響を受けます。

・リターゲティング広告
3rd party Cookieを利用している場合、Cookieが即時無効とされるため、ターゲティングができなくなります。

・効果計測
こちらも同様に、3rd party Cookieを利用している場合、Cookieが即時無効とされるため、コンバージョンが正しく計測できなくなります。

このように、広告測定やターゲティング配信が正しく行えないためアフィリエイト等を利用していても成果が正しく計測されないため、アフィリエイトでの収益が大幅に下がってしまうことも考えられます。日本でのモバイル分野ではiPhoneのシェア率が海外と比べ高いため、このITPの影響が範囲が広いと考えられています。広告計測ツールを提供している事業者は、このITPの問題と常に向き合う必要があります。


ITPの対策とは

弊社の計測システムでの対策としては、1st Party Cookieを利用する方法となります。

具体的には、現在のリダイレクト時に計測パラメータを付与し、遷移先(LPなど)に設置された計測タグによって、1st Party Cookieとして計測ができるようになります。

 

今後のITPの動向について

このITPにより、正しい効果計測ができない、リターゲティング広告が利用でいない等大きな影響を与えました。弊社も含め、各社、対策を講じることでITPによる影響というのはそこまで大きくなっていないようにも感じます。ただ、Apple社がプライバシー保護の観点からこのような対応を行っているわけであり、2019年2月にiOS12.2よりITP2.1へバージョンアップを行うという告知も行われたようです。

今後も、このITPの影響というのは広がっていく可能性が高いと見られています。また、市場全体の流れを見ても、個人データの取扱やプライバシーを保護していく方向性は強まっているように感じます。しっかりこの動向をチェックし、市場の流れを含めたシステムの提供や対応が求められていくと思われます。

【追記】
ITP2.0→ITP2.1へアップデートされることで何が変わるのか内容をまとめました。

■変更点
JavaScriptが扱えるCookie(document.cookie)の有効期限は7日となり、8日以降は1st party Cookieであっても削除対象となる

この変更点を踏まえて影響が考えられるのは下記となります。

1st party Cookieを利用したCV計測手法であってもdocument.cookieを使用している場合は、広告やアフィリエイトリンクのクリックから8日以上経過後のCV計測は不可となる

1st party Cookieを利用したCV計測手法であってもdocument.cookieを使用している場合は、サイト訪問から8日以上経過後のアクセス解析(同一ユーザーとしての識別)は不可となる

iTP対策として1st party Cookieを利用した対応している広告サービスが多いと思われており、googleアナリティクスなどの計測ツールも影響を受けてしまいます。また、アフィリエイト広告なども正しく成果計測が行えないといった自体に陥る可能性も高そうです。各社が対策を講じない場合、8日以上経過したクライアントIDなどの保持ができなくなります。

今回のITPの対応によって再びITPに関連した動きが強まっていくと思われます。弊社でも1st party Cookie計測による計測の対応方法は検討中となっております。こちらについても情報がまとまり次第お伝えしていければと思っております。

また、弊社では2003年からアフィリエイトシステムの販売をスタートし、これまでに数多くの会社様にご導入いただきました。そこで、ご要望が多かった機能を集約し、驚きの低価格で新登場しました。ユーザー様の使いやすさを考え抜き、とことん追求した機能を搭載したASPです。

▼主な特長としては下記になります。
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・一通りのASP機能に加え、特単設定やグループタグなどの便利機能も標準搭載。
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・ITP対応

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