広告効果測定ツールで出来ること

 

1.広告効果測定ツールとは何か?

そもそも「効果測定」とは、Web マーケティングに関する施策を行った際に、その施策に「効果があったのかどうか?」を判定するために用いる手段のことです。 そして「広告効果測定ツール」とは、Web広告やSEO施策など、さまざまな広告((バナー広告やリスティング広告、メルマガ、SNS、SEOなど、すべて)の効果を総合的に測定し、評価するツールです。

いわば、Webサイトの「集客」の部分に特化して効果を測定・分析するためのツールだといえます。

広告効果測定ツールを導入することで、複数の広告案件管理だけでなく、配信先である媒体やネットワークも管理することができるので、「どの広告案件がどの媒体で何件クリックがあったのか」「コンバージョン(CV)は何件発生したか」といったようなことを総合的に計測できるようになります。

そのため、複数の流入経路があっても1つの広告効果測定ツールがありさえしれば、すべての成果を1本化して計測できるようになるわけです。


2.広告効果測定ツールとアクセス解析ツールの違い

広告効果測定とは、ユーザーのサイト内での行動を追跡・分析するアクセス解析手法のことです。「広告効果測定」と「アクセス解析」はどちらも広告のパフォーマンスを測定する際に重要であり、混同されがちですが、両者は似て非なるものです。

広告効果測定ツールは広告効果を検証するためのツールであり、サイト内の閲覧状況も検証できますが得意なことではありません。一方、アクセス解析ツールは、サイト内の閲覧状況を検証するためのツールであり、広告効果の検証は得意ではありません。

そこで、Webサイトに対する集客を調べるだけであれば、Googleアナリティクスに代表されるアクセス解析ツールを活用すれば良いのではないかと思うかもしれません。しかしアクセス解析ツールでは、クリック数やそこから得られたコンバージョンや獲得単価など、さまざまな側面からみたマーケティングデータを得ることはできません。

そのために、アクセス解析ツールで広告効果をきちんと分析するためには、手間がかかるほか、測定結果も不十分なものとなります。

そこで、集客チャネルごとの成果の分析を短時間で効率的に行えるのは、アクセス解析ツールではなく、広告効果測定ツールになります。かといって、「アクセス解析ツールは不要か?」というとそうではありません。

広告効果測定ツールに入っているアクセス解析機能は、限定的となっています。そのため、広告効果測定ツールと同時に、アクセス解析ツールも併用することで、より大きな効果を得られることになるでしょう。

ただし、リスティング広告中心に出稿している、規模の小さなWebサイトであれば、Googleアナリティクスを広告効果測定ツールとして利用するかたちでも問題無いと思います。


3.広告効果測定ツールの種類は?

広告効果測定ツールは、大きく分けて無料のものと有料のものがあります。

無料ツールとして代表的なものとしては、株式会社テクロコが提供する「brick」が挙げられます。Googleアナリティクスと連携しているため、広告以外の施策効果も同時に確認できるというメリットがあります。

ただし、無料での利用は一部機能制限がかかっており、「表データをCSVで出力する」「Yahoo!スポンサードサーチ、YDNとの連携」といった機能は有料版でないと利用できません。

大半の広告測定ツールは有料となっています。有料の広告測定ツールは数多く用意されており、以下のようなツールが存在しています。

「ウェブアンテナ(WebAntenna)」【株式会社ビービット】
「ADPLAN」【株式会社オプト】
「ADGCoCoo(アドゴクウ)」【株式会社ディーボ】
「CATS(Click Action Tracking System)」【株式会社マルジュ】

※そのほか、広告測定ツールの中には、スマートフォンや電話計測などに特化している「特化型広告測定ツール」も存在します。

《スマホ広告に特化》「F.O.X(Force Operation X)」【株式会社 CyberZ】
《電話計測に特化》「コールトラッカー(CallTracker)」【株式会社コムスクエア】

次に、有料ツールそれぞれの特徴を見ていきましょう。

「ウェブアンテナ(WebAntenna)」は、初期費用が必要なく、クリック数に応じて月額料金が上がっていく仕組み(従量課金制)をとっており、月額費用は2万円~50万円+固定費が月額5万円~となっています。媒体ごと、広告枠ごと、クリエイティブごとなどのアトリビューション分析が得意であり、重複なくページの成果貢献測定ができるので、広告投資の判断につながります。

「ADPLAN」は、広告効果測定ツールとしての歴史が長く、シンプルでわかりやすいインターフェイスが特徴です。また、複数の広告を横断したユーザーの行動も踏まえてコンバージョン評価が行えるため、より正確に費用対効果を確認できます。

「アドゴクウ」は、Web広告効果の一元管理と間接効果の測定という2つの機能に絞ったシンプル設計が特徴です。月々5,000円~という安価な価格設定のため、広告予算が多くない中小企業のWebマーケッターに最適なツールです。

「CATS(Click Action Tracking System)」は、運用型広告や純広告、アフィリエイト広告などさまざまな広告の効果計測を一元化して行えるツールです。これまで計測することが難しかったユーザーエージェントやIPアドレス、リファラなどのユーザーのより詳細な情報を計測することができます。

さらに、複数の広告を一元管理することができるので、それぞれの管理画面にログインすることなく本ツールだけで管理が可能です。

また、初期費用は0円で、クリック数に応じた従量課金もなく、月額費用は4万9800円(固定)と安価なのも特徴となっています。

「F.O.X(Force Operation X)」は、スマホアプリの広告効果計測に特化して効果把握や分析ができる広告効果測定ツールです。国内アプリマーケットにおける導入シェア率50%を誇っており、スマホアプリの広告効果測定がしたいというユーザーにオススメです。

「コールトラッカー(CallTracker)」は、Webメディアだけでなく、雑誌、新聞などの紙媒体、看板、TV/ラジオなどといった広告からの電話反響をすべてトラッキングでき、広告効果が可視化できるツールです。Web広告も出稿しているけれども、最終的には電話からの問い合わせが多いというユーザーには最適なツールといえるでしょう。


4.広告効果測定ツールの選び方

実際に広告効果測定ツールを選ぶときに、確認しておきたいポイントは以下のようになります。

①測定したい項目に対応しているかどうか?
自社の広告運用体制から、広告効果を測定したい項目を明確にしていきます。その上で、その項目を測定できるツールを選ぶことが大事です。
当然のことですが、自社が測定したい項目を測定できないツールは選ばないようにしましょう。例えば、スマホ広告からの集客が多い場合、スマホ広告に非対応のツールを選んではいけません。
また、コンバージョンに直結するような広告ではなく、認知拡大が目的のディスプレイ広告の効果を測定したいのであれば、それを得意としたツールを選ぶべきです。
ツールを導入するときには、その導入目的を明確にすることが大切です。その上で、その目的を達成できるツールを選びましょう。

②得られる成果・削減できるコストに導入コストが見合っているかどうか?
広告効果測定ツールを導入するにはコストがかかります。
この導入コストが、「ツールを導入して分析精度が上がり、伸びる成果」「ツールの導入により削減できる工数などのコスト」に見合っているかどうかを事前に確認しましょう。
例えば、Googleアナリティクスでも十分に分析できる状況で広告効果測定ツールを導入しても、成果は伸びず、工数も削減できるわけはありません。

③現場が使いこなせるかどうか?
広告効果測定ツールを導入した後は、実際にそのツールを使いこなしていくのは広告運用担当者です。その担当者が実際に使いこなせるツールを選ばないと成果は出ません。
そこで、現場の担当者が使いこなせるツールを選ぶことが重要です。
デモ版や無料体験期間があるツールも多いので、そのようなツールを現場担当者に試用してもらい、「このツールなら使いこなせそう」と思ってもらえるツールを選ぶようにしましょう。

④サポート体制は整っているかどうか?
ツールを使っていく中で、「現場ではツールを使いこなせない」「どうしてもわからないことがある」といった場面が発生する可能性もあります。
このようなときに、ツール提供企業がすぐ対応してくれる体制があるかどうかにも注意しましょう。
WebマーケティングではPDCAを素早く回していくことが重要です。疑問点が生まれたらすぐに解決できる環境がなければいけません。


5.広告効果測定のメリット

広告効果測定ツールを導入することで、以下のようなメリットが生じます。

・広告を一元的に管理できるために効率的である。
→複数の広告ネットワークや計測ツールを使用している場合、それぞれの管理画面にログインして進捗確認やレポート集計をしなくてはなりません。その点、広告効果測定ツールを導入することで一元的に管理をすることができ、作業効率が向上します。
→新しいASPやDSPなどのネットワークに広告案件を配信する場合、成果を計るための成果通知タグをそれぞれに設定しなければいけません。
その点、広告効果測定ツールにはタグマネージャーの機能が搭載されているものがありますので、管理画面で容易に設定でき、クライアントに設定してもらうタグも1つで済むようになります。

・広告のコスト管理が楽になる。
・アクセス解析ツールより、詳細な広告効果測定ができる。
・アクセス解析ツールよりも、素早くPDCAサイクルが回せるようになる。


6.広告効果測定のポイント

ただ闇雲に測定や分析を行ったとしても、「何も分からなかった…」という結果に陥る恐れもあります。そこで、広告効果測定のポイントをお伝えします。

・サイトのゴールを把握し、まずはその「成果」を見る
広告効果測定の基本は、さまざまな詳細データを見るのではなく、まずは「成果」(=、購入や申し込み、資料請求など)と、そのWebサイトが目指しているゴールの把握を行うことが大事です。
現在、広告効果の分析は複雑になってきており、すべてのデータを把握し、細かな分析を行うのは現実的ではありません。例えば、広告効果を個別のデータだけを見た結果、「コンバージョンが多いのはA広告。しかし、クリック数が多いのはB広告」という場合、どっちの広告が優良なのかの判断は難しくて、どう改善につなげていけば分からない状態となりがちです。
しかし、広告効果測定の真の目的は、正しい分析を行うことではありません。測定データをもとに、運用の改善につなげていくことになります。
そこで、詳細なデータを見るのではなく、「購入」「申込み」「資料請求」など、とのつながりが明確なゴールをWebサイトの「成果」としてこれを最優先として把握するようにしましょう。

・個別の広告ごとに見ていく
広告効果の測定データを見るとき、「リスティング広告」「バナー広告」というような大きな固まりで比較していては、改善につながりません。リスティング広告とバナー広告とでは、広告のクリック率やCPA,コンバージョンレートなどが異なっていて当然だからです。
そこで、一つひとつの「広告ごと」に成果を見ていくようにしましょう。施策の内容ごとに成果を見比べてみれば、何が成果につながる要素なのかを見極められるはずです。

・Web広告を一元的に管理する
出稿している広告媒体が増えてくると、媒体ごとの管理ツールにログインして管理画面を開くことや、複数の代理店からのレポートを取りまとめ集計するだけで、時間が取られてしまうようになります。そこで、バナーリスティング、アフィリエイトなど、Web広告の成果をまとめて管理できる専用ツールの導入をオススメします。
その点、「CATS(Click Action Tracking System)」であれば、媒体と広告案件を設定しておくことで、媒体やネットワークの計測数値、 広告案件の計測数値の管理が容易になり、毎日かかる集計作業の手間が削減できる広告効果測定ツールもあります。


7.広告告効果測定の注意点

広告効果測定ツールを導入する際には以下のような注意点もあります。

・導入するにはコストが必要になる。
→初期費用ゼロ円の広告効果測定ツールもありますが、基本的には月額費用は必要になるため、そのコストに見合った効果が生まれるかどうか検証してから導入を決めましょう。

・「コンバージョン(CV)が多い」「取り扱い広告の種類が多い」などといった、複雑な広告管理をしていればいるほど導入効果が生まれやすい。
→広告の予算や種類が少ないといった場合やコンバージョンの種類が少ないという場合など、広告管理がシンプルなユーザーの場合、広告効果測定ツールを導入しても工数の削減につながらない場合があります。


8.広告効果測定のまとめ

一見すると広告効果測定ツールそれぞれの違いがわかりにくいと思いませんでしたか?
そこで本記事を参考にして、自社に最適な広告効果測定ツールを選べることができたら幸いに思います。
広告効果測定ツールは、自社で打っている広告施策のパフォーマンスを可視化するために役立ちます。うまく広告効果測定ツールを活用することで、コストや工数の削減につなげることができるようになるでしょう。

CATSバナー

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